猫が食欲不振になっちゃった!エサを変えて効果はあり?

猫が食欲不振になったときの対処法や原因をまとめています。エサを変えるのは効果的?病気にかかってない?などの気になる点を書いております★

猫が食慾ない…病気の可能性は他の症状でチェック!

 

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最近何だか愛猫に元気がない…。

 

どこもケガをしたりしているわけでもなさそうだし、フードの食べ飽きでもない。

 

そんなときに「食欲がなくなる」という形で現れる猫の病気の原因についてまとめてみました。

 

原因1 慢性腎不全

 

慢性腎不全とは少しずつ腎臓の機能が弱っていく病気で、発症すると水を飲む回数が増えます。

 

でも発症した初期の頃は普通にごはんを食べる子も多いので、ごはんを食べているのに体重が減っていく、水を飲む回数が増えたということがある場合に疑われる病気です。

 

また、この病気には「急性腎不全」と「慢性腎不全」の二つがあります。

 

急性腎不全の場合、一日で腎臓の機能が破壊されます。

 

慢性の場合は数ヶ月~数年かけてゆっくりと破壊されていきます。


ハッキリとした原因を突き止めることは難しく、猫エイズ猫伝染性腹膜炎など他の疾患がきっかけで起こることが多い病気です。

 

原因2 肝リピドーシス

 

別名、肝脂肪とも呼ばれています。

 

重度の肥満猫などに多くある病気で、肝臓が脂質代謝の異常を起こし、肝臓の細胞がほとんど脂肪に置き換わってしまう病気のことです。

 

肝リピドーシスを発症すると、猫はごはんをほとんど何も食べなくなります。

 

下痢や嘔吐を繰り返したり、痙攣を起こすこともある恐ろしい病気です。

 

ついついおやつをあげすぎて太らせすぎないことが大切です。

 

原因3 口内炎

 

口の中に炎症が起きることを口内炎と言いますが、その原因は実に様々で、例えば尖ったものを口の中に入れて傷ができたことによる炎症であったり、いたずらで電気コードを噛んだら感電して口内炎になる場合もあります。

 

でも、猫の場合はウイルスによる口内炎も多く、猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルス、猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルスなどの感染が考えられます。

 

また、ウイルスに感染することで免疫力が低下し、細菌や真菌に感染しやすくなることも原因の一つに挙げられます。

 

他にも、傷やウイルス感染がなくとも口内が不衛生だと口内炎を起こしやすくなります。

 

例えば歯石や歯垢がある、栄養が不足している、と言った場合もかかりやすくなるので注意しましょう。

 

原因4 毛球症

 

毛球症とは毛づくろいで飲み込んだ毛が胃や小腸を通過せず、そのまま詰まってしまうことで起きるものです。

 

そのため、毛球症になると食欲の低下や便秘、吐き気などの症状が見られます。

 

毛玉が胃の中などで、ボール状になったりフェルト状になったりして固まってしまうからです。

 

長毛種の猫や、高齢の猫、胃腸の働きが悪くなった猫などに起こりやすいです。

 

普段からしっかりブラッシングをして、飲み込む毛の量を少なくすることで予防に繋がります。

 

長毛種の場合、換毛期は特に気を付けてあげてください。

 

毛玉対策用のフードなどもあるので、そちらも合わせて検討するとより効果的でしょう。

 

原因5 条虫症

 

条虫とは体が扁平で、前端部分以外は細かく分かれた体節部分からなっている扁形動物の総称で、サナダムシなどが有名です。

 

寄生虫にも様々な種類がおり、条虫症の主な原因となる条虫の種類は、マンソン裂頭条虫、猫条虫、瓜実条虫です。

 

瓜実条虫の場合の感染経路は、ノミです。

 

猫条虫の場合は主にネズミで、マンソン裂頭条虫の場合はカエルや蛇となります。

 

こういった条虫に寄生されると、食欲がなくなったり下痢や腹痛、嘔吐をすることもあります。

 

条虫に寄生させないためには、ノミの予防や室内飼いを徹底することが有効です。

 

外へ出す場合は定期的なノミ駆除や、シャンプー、駆虫薬の使用などをお勧めします。

 

原因6 白内障

 

猫の白内障は人や犬に比べればあまりないものですが、先天性と後天性のものがあり、先天的なものの場合、バーマンやペルシャ、ヒマラヤン、シャムなどが報告されています。

 

後天的なものの場合、目のケガや代謝異常(糖尿病など)や他の眼科疾患などが考えられます。また、稀に子猫時代の栄養不足が原因で起こることもあるようです。

 

一般的にケガの場合は片目だけ白くなる場合が多く、大体はその前に何らかの目の異常が出てきます。

 

例えば目が赤くなる、食欲不振になる、涙や目やにが出ている、目に靄があると言った症状です。

 

もし、両目とも白内障に罹ってしまった場合は、飼い主は猫の目の水晶体が半分以上白くなってからやっと気づくという場合が多いようです。

 

白内障に罹ると猫は視野が狭くなるため、よく物にぶつかったり、光をまぶしく感じて暗いところで静かにしていることが増えてきます。

 

先天性のものは防ぎようがないですが、後天性のものは室内飼いを徹底したり、ケンカをさせないよう、相性の良い猫と飼育するなどして予防できることもありますので、白内障になって愛猫が苦しむ前にできるだけの対策をしておくと白内障のリスクは減らせます。

 

原因7 副鼻腔炎

 

鼻炎が起こる原因は様々ですが、多くの場合猫風邪などのウイルスの感染が原因に挙げられます。

 

その他の原因としては、ハウスダストやダニによるアレルギー、花粉や刺激性のある薬品の吸引も考えられます。それがひどくなって、副鼻腔にまで広がると副鼻腔炎になります。

 

辛そうに口で呼吸をしたり、鼻水が出て臭いが分からなくなるために食欲が低下して元気がなくなります。

 

そのためまず大切なのは鼻炎を予防することです。

 

定期的にワクチンを打ってウイルス感染を予防しましょう。

 

原因8 食道炎

 

食道炎に罹る原因も様々で、一概にこれと言えるものはありませんが、可能性として挙げられるのは何らかの薬品や刺激物、異物(魚の骨など)を飲み込んでしまうことが考えられます。

 

他にも食道自体の病気からきていたり、嘔吐を繰り返すことで食道の粘膜がただれて発症してしまう場合もあります。

 

症状がひどくなると猫は食べ物を飲み込むことも辛くなり食欲が低下します。

 

猫の喉に詰まりそうなものをあげることを控えたり、刺激物になるようなものを猫がいたずらしない場所にしっかり保管しておくなど対策をすると良いでしょう。

 

原因9 気管支炎

 

主な原因はウイルスや細菌に感染することですが、化学薬品を吸い込んだ時や埃、刺激性のガスを吸い込んだ時にも発症する病気です。

 

ウイルスならマイコプラズマや猫ウイルス性呼吸器感染症などのウイルスの感染が考えられます。感染を防ぐためにも定期的なワクチンが有効です。

 

原因10 ヘモバルトネラ症(猫伝染性貧血)

 

ヘモバルトネラ症ははっきりした感染経路は分かっておらず、この病気にかかると猫は一生保菌したままで、再発する可能性もあります。

 

しかし、一旦回復してしまえばそのままずっと元気で寿命を迎える猫もいる病気です。

 

主な原因はヘモバルトネラ・フェリスというマイコプラズマの一種の病原体が猫に感染することで発症します。

 

この病原体は猫の赤血球の表面に寄生します。そのため赤血球が体に異物として認識されてしまい破壊されたり、異常を起こしたりして猫は貧血になります。

 

重症度によってその症状は異なりますが、食欲がなくなる、発熱する、息が荒くなる、歯茎が白くなる、動くのを嫌がるなどの症状が見られるようになります。

 

弱った状態で猫白血病ウイルスなど免疫を低下させるウイルスに感染してしまうとさらに貧血がひどくなり、命に関わることもあります。

 

この病気を完全に防ぐ術は今のところないですが、ノミやダニの駆除を定期的に行い、感染経路をつくらない。

 

猫同士ケンカをさせない環境をつくる、室内飼いを徹底するなどすることで少しでも予防できると考えられます。

 

まとめ

 

「食欲がない」と気づくと私たちはついつい「消化器系」が悪いのかな?と思ってしまいがちですが、実際はどういったことが原因で食欲がないのか、様々な可能性が考えられます。

 

全ての病気は挙げられませんが、人間と同じでどこか一か所でも具合が良くないと猫も元気をなくしてしまうので、定期的なワクチンの接種や刺激物になるもの、猫が飲み込んでしまいそうな異物になるものを放っておかないなど日常のちょっとしたことに気を付けることが病気予防の一番の近道です。